「石敢當」は、シーサーと同様、沖縄で広く魔除けとして用いられている石版で、14~15世紀ごろ、中国から伝来しました。
中国では、魔物は直線的にしか進めないと言われており、そのためT字路や三叉路、四辻などに位置する家は、まともに魔物がぶつかるので「石敢當」を立て魔除けにしていました。
沖縄では、石製の高さ1メートル以下のものが一般的ですが、最近ではプラスティックや陶製など様々な材質のものが増えています。
「石敢當」は、中国の唐の時代に武勇に秀でた「石敢當」という人物がいて、凶を吉に変え危機を防いだということから、のちにその名を石に刻んで家の守り神とするようになったという話に由来しているそうです。